寒川神社・神嶽山神苑
2011年11月1日撮影

寒川神社

寒川神社の具体的な創祀年代はわかっていませんが、総国風土記によると 約1500年前雄略天皇の御代に幣帛を奉納せられたとあるので、当時既に関東地方に於ける著名な神社として遠近に知られていたと考えることができます。
後には、源頼朝,北條義時,武田信玄等の武将,徳川家代々の篤い信仰をうけており、相模国一之宮とも称され 霊験あらたかな神社として現在に至るまで信仰されてきています。


神嶽山神苑

神嶽山神苑は 禁足地でしたが、御社殿造営10周年を記念して 御本殿の奥に位置する「神嶽山」の杜が神苑として整備され、2009年から一般公開苑されました。
神苑は 池泉回遊式の日本庭園で、茶室,茶屋や資料館が併設されています。


外門
神嶽山神苑の入り口、屋根は檜皮茸で むくり仕上げの門です。

手水舎
神嶽山神苑・外門をくぐると、最初に手水舎と寒川神社の起源に関わる「難波の小池」があります。
手水鉢は旧三之鳥居の基礎石で作られ、神獄山の御神水が受けられるようになっています。

「難波の小池」の立て札
「難波の小池」は 御本殿の真裏に位置し、寒川神社の起源に深くかかわりのある神聖な泉と伝えられています。

「難波の小池」は撮影不可です。

裏参拝所
神嶽山を正中軸より拝する場所、御本殿を裏側から拝むかたちになるので「裏参拝所」呼ばれています。
神嶽山をぐるり囲む石は奈良県の吉野石、
崩れ積み工法で組まれています。

内門
檜皮茸きの内門をくぐると、池泉回遊式の日本庭園です。

八気の泉
下池の中にある「八氣の泉」も旧三之鳥居の基礎石から湧水が出る造りになっています。

土橋
栗材で組まれた土橋です。
ここから 神獄山を借景とした庭園全体が見渡せます。
茶室・直心庵と梅見門
茶室・直心庵は 腰掛待合を配する本格的な茶室で、寒川神社の「御神託」にある「直な心」にちなんで名付けられています。

*** 寒川大明神の御神託 ***
   益人の、正しき直き心を元にして、
   天つ神のみ心にかなへ直き心は天地に通じ、
   物として物ならずと云うことなし、
   草も木も直き心ぞ、世の宝として宝なり。
             ―後鳥羽院勅撰・和論語―


茶屋・和楽亭
四季の移ろいの中で、「神人和楽」のひと時が過ごせる茶屋です。

石舞台
池のほとりには広めの石舞台も設けられています。ここで雅楽や舞楽の演奏が行われます。

石橋
石橋からは、難波の小池の清き流れを目にすることができます。

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